プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、雲の上にいるの」
こずえ（……死んだ？）
メリー「コインがいっぱいあるんだけど、何でだろうね」
こずえ「なんでボーナスステージなのよ」
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、お菓子の家にいるの」
こずえ「グリム童話で有名な、あの？ 現実にあるの？」
メリー「……チョコが溶けちゃってひどい状態だけど」
こずえ「……変なところだけ現実的ね」
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、世界一危険な所にいるの」
こずえ「ヨハネスブルグ？ それともソマリア？」
メリー「ラクーンシティ」
こずえ「ああ、友達と遊んでるんだ」
メリー「私ゾンビじゃないよ！」
こずえ「……着信履歴が埋まってる……」
プルルルルル……ピッ
メリー「……おねーちゃん、今どんなパンツはいてるの？」
こずえ「携帯忘れたのは謝るから、いたずら電話はやめて」
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、山の中にいるの」
こずえ「また漠然としてるわね。どこの山？」
メリー「恐山。なんか呼ばれた気がして……」
こずえ（都市伝説じゃなくて霊現象だったんだろうか）
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、あなたの住む町にいるの」
こずえ「なんで今頃？」
メリー「だって……どこにいるのかわからなかったんだもん」
こずえ「……今まで知らなかったんだ……」
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今……ちょっと、なに！？」
こずえ「ん？ どしたの？」
メリー「私、迷子じゃな……補導？ なにそれ？」
こずえ（……ま、相手がお巡りさんなら大丈夫でしょ）
プルルルルル……ピッ
メリー「私メリーさん。今、お巡りさんのところ……」
こずえ「……まさか本当に補導されたの？」
メリー「誰か迎えに来てくれないと……帰れない……」
こずえ（……都市伝説が補導された……）